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地域とともに、縁を広げる古民家カフェ

 

岐阜県美濃加茂市にある古民家カフェ「320滿O」を営む高井さん。居心地の良さを追求したこのカフェは、昔ながらの日本食を素朴な素材で提供し、どこか懐かしさを感じさせる空間です。今回の取材では、高井さんの「美濃加茂での新しいライフスタイル」を切り取りながら、カフェ運営の背景やその魅力を紐解いてみました。

320滿O全景

 

「なりわい塾」で見つけたヒントと新たな繋がり

 古民家カフェをオープンする前、高井さんは美濃加茂市が主催する「みのかも里山なりわい塾」(高井さんが参加された令和5年度時には「みのかも里山レーベン」)に参加しました。美濃加茂市に移住し、地域を知るための第一歩としてイベントへの参加を検討する中、「里山」や「持続可能」というコンセプトに惹かれ、なりわい塾への参加を決めたのです。
 なりわい塾を通して、古民家を利用して何かを始めたいというぼんやりとしたアイデアが、昔ながらの日本食を提供するカフェという具体的な形に繋がりました。参加した際に学んだ伊深ごはん研究会のご飯や地元の食文化への感動が、高井さんのカフェ運営の柱となっています。
 「無添加の食材や国産のものを使った昔ながらの日本食は、体にも心にも良いと感じたんです。自分自身が祖父母と暮らしていた時に触れていたけど、今はなかなかそんなご飯は食べられていない。でもやっぱり、昔から日本人が食べている日本食が良いと感じました。」と語る高井さん。この思いがカフェのメニューやそのコンセプトにも色濃く反映されています。

 

縁をつなぎ、地域に広げる活動

 高井さんのカフェ運営には「飲食店」という枠を越えた魅力があります。それは「縁をつなぐ場」としての役割です。なりわい塾やその他の起業セミナーで出会った人々と縁を大切にし、積極的に繋がりを広げる姿勢があります。
 地元の大工さんの商品をカフェ内で販売したり、趣味でハンドメイド商品を製作している人に「ここで販売してみては?」と声をかけるなど、その範囲はどんどん広がっています。また、「何かやりたいけどどうしたらいいかわからない」という人がいれば、お店で行っている「マルシェ」への出店を後押しするなど、高井さん自身が「つながりの場」としての役割を果たしているのです。

友禅ごはんランチ

 

次なるステップと夢

 現在は奇数月に開催する「マルシェ」を通じて、さらに幅広い人々を巻き込みたいと考えています。次回のイベントでは、「ハワイアン」というコンセプトを設けて限定メニューの販売を行うなど、楽しみながら一歩挑戦を進めている様子。また、夜カフェを実施し、占いやベリーダンスのパフォーマンスを企画するなど、新たな試みが控えています。
 「こういうことをやってみたいという声があったら、とりあえずやりたいです。ダメだったらやめればいいし。次のステップとして目指すのは、そこです。色んな人とつながって、色んなことが出来たらなと思っています。」そんな高井さんの言葉には、つながりを大切にしながらカフェを運営していきたいという強い思いが感じられます。

 

地域の温かさが詰まったカフェへ

 地元のつながりを大切にし、居心地の良さを追求する高井さんの古民家カフェ「320滿O」。ここには、日本人が昔から大切にしてきた食文化や人との絆が詰まっています。暮らしと地域が交わる場所として、このカフェは訪れる人々の心を温かく包み込みながら、さらに縁を広げ続けています。
 ぜひ足を運び、心地よい空間と豊かな「つながり」を感じてみてはいかがでしょうか?

【プロフィール】

高井 たづ子

岐阜県関市から美濃加茂市へ移住。
現在は、美濃加茂市本郷町にて古民家カフェ320滿Oを運営。

 

320滿O(サンニイマルミツオ)

美濃加茂市本郷町5-11-48
9:00~15:00
金曜定休(臨時休業あり)
TEL:0574-66-7544
Instagram:@320mitsuo2023

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